EU首脳会議 英離脱後の課題を協議
EU(=ヨーロッパ連合)は16日、離脱を決めたイギリスを除く27か国による非公式の首脳会議を開催し、イギリスの離脱後を見据えて、今後取り組むべき課題について、工程表を作成した。
スロバキアの首都ブラチスラバで開かれた首脳会議では、イギリスがEUを離脱した後、残る27か国で取り組むべき課題やその作業工程について協議し、「ブラチスラバ工程表」をまとめた。
テロや難民問題を念頭にEU域外との国境管理を強化することや若者向けの雇用創出などを優先課題として挙げ、来年3月までに道筋を付ける、としている。イギリスのEU離脱決定で動揺が広がる中、残る27か国の結束を図る狙いがあるとみられる。
EU・トゥスク大統領「今回の首脳会議が、EUの信頼回復につながることを期待している」
一方、トゥスク大統領は会見で先週、イギリスのメイ首相が、来年1月にも、EUに対して離脱を通告する準備が整うだろうとの見通しを示していたことを明らかにした。