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“離脱手続き”まだ…EU首脳会議は難航か

2016年6月28日 10:57
“離脱手続き”まだ…EU首脳会議は難航か

 イギリスのEU(=ヨーロッパ連合)からの離脱が決まった後、初めてとなるEU首脳会議が28日、ベルギーで行われる。イギリスのキャメロン首相は離脱の手続きを開始するために必要な通告を当面は行わない方針で、会議は難航が予想される。

 EUの基本条約によると、離脱を求める国が首脳会議で正式な通告を行うと、手続きが開始される。しかし、キャメロン首相は27日、この通告について、「次の首相が決めるべきだ」と述べ、当面は行わない方針を明らかにした。

 一方、EUの主要国であるドイツのメルケル首相、フランスのオランド大統領、イタリアのレンツィ首相は27日、ドイツで会談し、「時間を無駄にしてはいけない」などと述べて、イギリスに速やかな通告を呼びかけた。

 イギリス側は、通告を行う前に水面下で協議を進め、離脱の交渉を有利に進めたいものとみられるが、EU側は認めない意向で、ドイツのメルケル首相は「通告前には公式にも非公式にも交渉しない」とけん制している。

 ベルギーでは日本時間28日夜、EU首脳会議が開かれるが、対応をめぐり難航が予想される。

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