英国は直ちに“離脱”手続きを~EU主要国
イギリスの国民投票でEU(=ヨーロッパ連合)からの離脱が決まったことを受けて、EU主要国の外相が25日に緊急会議を開き、イギリスに対し、直ちに離脱の手続きを始めるよう求めた。
ドイツのベルリンに集まったのは、EUの前身となった組織の創設当初の加盟国、ドイツ、フランスなど6か国の外相。イギリスは離脱手続きの開始時期を明らかにしていないが、EU側の外相らは速やかな着手を求めた。
ドイツ・シュタインマイヤー外相「離脱手続きは宙に浮いたままにならないよう、速やかに開始されるべきだ」
EU側は、国民投票の結果を受け、各国で反EUを掲げる勢力が支持を広げることを懸念していて、イギリスを除いた加盟27か国での体制固めを急ぎたい考え。
一方、イギリスでは国民投票のやり直しを求める動きも出ている。
議会のサイトに個人が登録した嘆願では、「投票率が75%に満たず、得票率も60%に満たない場合はやり直すべき、とのEUのルールがある」としている。
賛同者が10万人を超えれば議会での審議対象となるが、すでに160万人以上が賛同しているという。
しかし、具体的に、2度目の国民投票を模索する動きはまだ出ていない。