ロシアで１８日に行われた下院議員選挙で、政権与党が単独過半数の議席を維持する見込みとなり、プーチン大統領は勝利宣言を行った。

　今回の下院選挙は４５０の議席を比例代表と小選挙区で争っていて、１８日に投票が行われたあと即日開票された。世論調査機関の出口調査などによると、政権与党の「統一ロシア」が投票前の単独過半数を維持する見込み。これを受けて、プーチン大統領は１８日、党首のメドベージェフ首相と共に勝利宣言を行った。

　プーチン大統領「我々の党にとって結果が重要だ。いい結果だった」

　統一ロシアが単独で全議席の３分の２を占めるとの予測を伝えるメディアもあり、プーチン政権の基盤は揺るぎそうにない。

　一方、投票をめぐっては、不正があったとの指摘も出ている。南部のロストフ州では、投票箱に女性が複数の投票用紙を入れる不正が見つかり、選挙管理委員会が調べている。

　また、クリミアの編入などをめぐり対立が続くウクライナでは、民族主義グループのメンバーが在外投票を妨害しようとして警察と小競り合いになる騒ぎがあった。