大統領府 秘書官事務室への立ち入り拒否か
韓国の朴槿恵大統領が友人の女性に機密情報を渡していたとされる問題で、検察当局は29日、大統領府の強制捜査に踏みきった。大統領府に検察の捜査が入るのは、極めて異例のこと。
この問題は、朴大統領が友人の実業家・崔順実氏に発表前の演説原稿などの機密情報を渡していたとされるもの。検察の捜査員らは29日午後、大統領府に入り、流出に関わった疑いがある秘書官の事務室にある書類の任意提出を受けた。しかし韓国メディアによると、検察側が提出された資料が不十分だとして事務室に入ろうとしたところ、大統領府側は、国家機密の保持を理由に、立ち入りを拒否したという。検察は30日も大統領府に捜査に入る予定。
一方ソウルの中心部では、朴大統領の退陣を求める大規模なデモが行われ、主催者発表で2万人以上が参加した。市民の怒りが収まる気配はなく、朴大統領はますます窮地に追いこまれている。