機密情報漏えい疑惑 女の取り調べが本格化
韓国の朴槿恵大統領が、機密情報を漏えいしたとされる事件をめぐり、韓国の検察は1日朝から、緊急逮捕した朴大統領の友人の女への本格的な取り調べを始めた。
先月30日の帰国の翌日に事情聴取、そして深夜の緊急逮捕と、事態は急展開を見せている。
先月31日深夜に緊急逮捕された朴大統領の友人・崔順実容疑者は、1日午前10時頃に拘置所から再び検察に入り、本格的な取り調べが始まっている。検察関係者によると、先月31日の事情聴取で崔容疑者は、「自分のせいで混乱を招き申し訳ない」と謝罪する一方、大統領府の機密資料を受け取って国政に介入していた疑惑などを否認したという。
崔容疑者の緊急逮捕を、1日朝の韓国紙も大きく報じていて、東亜日報は「大統領府という聖域に踏み込めるかが注目される」として、崔容疑者だけの刑事処分で終わらせるべきでないとしている。
一方、1日午前8時半頃、韓国の検察のトップ・大検察庁に重機が突っ込む事件があった。突っ込んだ40代の男はまもなく取り押さえられたが、警備員1人が足の骨を折る大ケガをした。男は、崔容疑者の名前を叫んでいたということで、朴大統領と崔容疑者の不透明な関係への国民の不満は高まるばかりだ。