米FRB、追加利上げ見送り 7回連続で
アメリカのFRB(=連邦準備制度理事会)は2日、金融政策の現状維持を決め、追加の利上げを見送ると発表した。利上げの見送りは7回連続となる。
FRBの声明によると、アメリカ経済は今年前半と比べて成長が加速しており、「利上げする根拠も強まり続けている」としつつも、「雇用や2パーセントの物価上昇目標が達成できる確証が得られるまで利上げを待つ」としている。
声明では特に、原油価格などの下落を背景に短期的には低いままで推移するとしてきた物価の見通しを見直し、「中期的に2パーセントの物価上昇率を超えるだろう」と予測した。
市場では大統領選挙が終わったあとの12月に利上げを実施するとの観測が大勢を占めているが、共和党のトランプ候補の巻き返しで、先行きは不透明になっている。