大統領談話 韓国紙「その場しのぎの対応」
韓国の朴槿恵大統領の友人による国政介入疑惑をめぐり、4日に発表された大統領の談話について、5日朝の韓国紙は「解決策を提示しない、その場しのぎの対応」などと批判している。
韓国では、事態の収拾のために朴大統領が国政の重要分野から退くことを求める声が高まっているが、朝鮮日報の社説は、4日の談話について「この要求については語らず、根本的な解決策を提示しなかった」とし、「未練を捨てきれない、その場しのぎの対応」と批判している。
ハンギョレ新聞は「事態の本質を崔順実容疑者の個人の問題とし、自ら全責任を負う姿勢は見られない」と批判している。
国民の理解を得たかった朴大統領の狙いは、むしろ批判を浴びる形となった。
今後の朴大統領への事情聴取については、複数の韓国紙が今月の後半以降になる可能性を指摘している。こうした中、ソウルでは5日午後も大統領の退陣を求める3万人規模の集会が予定されている。