アメリカ大統領選挙の投票は日本時間の８日、始まる。民主党・クリントン候補のメール問題の再捜査を行っていたＦＢＩ（＝連邦捜査局）は６日、刑事訴追しない考えを改めて示した。

　ＦＢＩは投票２日前の６日、議会にあてた書簡で、新たに見つかったメールを全て精査した結果、７月と同様に刑事訴追しないと伝えた。クリントン陣営は「ＦＢＩの決定を喜んでいる」と歓迎している。

　ペンシルベニア州の会場に姿を現した共和党・トランプ候補は、ＦＢＩの決定をうけてクリントン氏への批判を強めている。

　トランプ氏「クリントン氏は不正なシステムに守られている。膨大な数のメールを数日で調べられるわけがない」

　最新の支持率の平均値はクリントン氏が２．２ポイントリードしていて、勝利するために必要な選挙人の獲得予想も、クリントン氏が上回っている。投票を直前に控え、今回のＦＢＩの結論がクリントン氏に追い風となるかが焦点。

■支持率の平均値
クリントン候補　４４．９％
トランプ候補　４２．７％
（リアルクリアポリティクス調べ）