大番狂わせ…クリントン氏は敗北宣言
大番狂わせとなったアメリカ大統領選挙。敗れた民主党のクリントン氏は敗北宣言を行い、信仰や表現の自由の尊重などを守るようトランプ氏へ注文をつけている。
9日の新聞各紙は、衝撃の番狂わせを「誰もこうなるとは言わなかった」「ホワイトハウスが“恐怖の館”になった」といった見出しで表現し、トランプ氏の勝利を伝えた。
トランプ氏は、9日は自宅のあるトランプタワーで一日を過ごしたものとみられ、姿を現すことはなかった。
一方、敗れたクリントン氏は9日、ニューヨーク市内で敗北宣言を行った。
ヒラリー氏「この選挙に勝てなかったことを申し訳なく思う」「彼が全てのアメリカ国民のために、成功する大統領になることを願う」
クリントン氏は「平等と尊厳、信仰や表現の自由も尊重し、守らなければならない」と述べ、トランプ氏の政治姿勢に注文をつけることも忘れなかった。
そして、来年1月にトランプ氏に座を譲るオバマ大統領もホワイトハウスで声明を発表している。
オバマ大統領「政権の平和的移譲は民主主義のすばらしさの一つだ。これからの数か月、我々は世界にそれを見せていく」
オバマ大統領はまた、トランプ氏に電話をし、祝意を示したということで、10日にはトランプ氏をホワイトハウスに招き、政権移譲について話し合う予定。