ロシアの捜査当局は１５日、ウリュカエフ経済発展相を収賄の疑いで身柄拘束した。ウリュカエフ氏は日露間の経済協力をめぐる協議のとりまとめ役で、北方領土をめぐる交渉にも影響を与える可能性がある。

　ロシア連邦捜査委員会は１５日、ウリュカエフ氏の身柄を拘束したことを明らかにした。日本円にして２億円あまりの収賄の疑いで捜査を開始したという。

　ウリュカエフ氏は日露の経済協力に関する協議のロシア側のとりまとめ役に決まったばかりで、今月上旬には世耕経済産業相とも会談している。

　ウリュカエフ氏の拘束で、１２月のプーチン大統領来日を前に、北方領土をめぐる交渉にも影響が出る可能性もある。これについて、世耕経産相は閣議後の会見で「大変驚いている」と述べた。