国連の潘基文事務総長は２８日、日本メディアとの最後の共同記者会見に臨み、自らの出身国・韓国での混乱について「心が痛む」と述べた。

　今年いっぱいで任期を終える潘事務総長は、韓国・朴槿恵大統領の友人による国政介入疑惑について問われ、一国民の立場から次のように答えた。

　潘事務総長「多くの韓国国民が怒りといら立ちに直面しているのを見て心が痛む」

　潘事務総長は、その上で、「韓国の民主的な成熟度に自信がある。この危機を乗り越えられると思っている」と述べた。また、北朝鮮問題については「緊張感の高まりに不安を抱いている」とした上で、「グテーレス次期事務総長もこの問題に率先して取り組むと信じている」と、引き続き、国連の積極的な関与に期待を示した。

　潘事務総長をめぐっては、来年の韓国大統領選挙に出馬の意欲を見せているとの報道も出ている。