北の石炭輸出に上限 国連安保理が制裁決議
今年9月に5回目の核実験を強行した北朝鮮に対し、国連安全保障理事会は先月30日、石炭の輸出量に上限を設けることなどを盛り込んだ新たな制裁決議を、全会一致で採択した。
決議は9月の核実験やその後の弾道ミサイルの発射などをうけ、北朝鮮の石炭輸出に上限を設けて、去年に比べおよそ6割減らすことや、銅やニッケルなどの金属輸出の禁止などが柱になっている。
この制裁決議により、年3300億円と言われる北朝鮮の外貨収入のうち約900億円を減らし、核・ミサイル開発資金を止める狙いがある。
別所浩郎国連大使「北朝鮮がしっかりと国際社会の強いメッセージに耳を傾けて、立場を変えていくことを強く期待したい」
決議の採択には、北朝鮮の石炭を唯一輸入していた中国を含め、全ての国が賛成した。