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コロンビア 半世紀以上続く内戦が終結

2016年12月1日 16:19
コロンビア 半世紀以上続く内戦が終結

 南米コロンビアの議会は政府と左翼ゲリラが署名した修正和平文書を承認し、和平が成立した。半世紀以上にわたる内戦の終結が、ようやく実現した。

 コロンビアの下院議会は30日、今年のノーベル平和賞に決まったサントス大統領と左翼ゲリラの「FARC(=コロンビア革命軍)」が、国民投票で否決されたのを受けて修正した和平文書の採決を行い、反対派の欠席により、賛成130票、反対0票で承認した。

 和平文書は29日に議会上院を通過していて、これにより和平が成立、半世紀以上にわたり約22万人の犠牲者を出した内戦が正式に終結した。FARCは今後、国連の監視部隊に武器を明け渡しゲリラの看板を下ろすとともに、政党として活動することになる。

 ただ、国民の間には、FARCに政治参加を認めたことなどに反発する声も根強く、内戦終結の実現に火種が残ったままとなっている。