韓国の朴槿恵大統領の弾劾訴追案が可決されたが、ソウルでは１０日も朴大統領の即時退陣を求める大規模な集会が行われる。

　９日、弾劾訴追案が可決され、朴大統領の職務はすでに停止している。大統領を罷免するかどうかの判断を行う憲法裁判所は、朴大統領側に主張をまとめた答弁書を提出するよう求めるなど、審理の準備を進めている

　こうした中、ソウルなどでは１０日、７週連続となる市民らによる集会が行われる。弾劾訴追案が可決されて初めての集会だが、主催者は「祝杯をあげるにはまだ早い。弾劾は終わりではなく始まりだ」として、あくまでも朴大統領の即時退陣を求めている。

　大統領の職務は黄教安首相が代行するが、野党の協力を得られるかどうかは不透明で、国政の混乱は続く。