韓国・朴槿恵大統領の弾劾訴追案が９日に可決されたが、ソウルでは１０日も、大統領の即時退陣を求める大規模な集会が開かれるなど、混乱が収束する見通しは立っていない。

　９日に弾劾訴追案が可決され、朴大統領はすでに職務停止に追い込まれているが、集会の参加者は、あくまで朴大統領の即時退陣を求めて声をあげた。

　集会の参加者「多くの国民が集会に参加したから（弾劾訴追案が）可決された」「朴大統領が早く退陣しないと、韓国人にとって、もっと恥ずかしいことになる」

　その一方で、これ以上、混乱を長期化させるべきではないとの主張も聞かれた。また、ソウル中心部の別の場所では、警察発表で１万５０００人が集まり、朴大統領を支持する集会も開かれた。

　大統領の職務は黄教安首相が代行するが、野党は、黄首相の国政運営に協力するかどうか、この日の集会など世論を見極めて態度を決める考え。