ドゥテルテ大統領「アメリカよさようなら」
反米的な発言を繰り返すフィリピンのドゥテルテ大統領は「アメリカよ、さようなら」と述べ、駐留米軍に関する地位協定を撤回する可能性を示唆した。
ドゥテルテ大統領「中国はたくさんの物や金を供給してくれると言っている。だからアメリカよ、さようならだ」
ドゥテルテ大統領は17日の記者会見で、「アメリカの金がなくても生きていける。駐留米軍の地位協定の撤回を準備するべきだ」などと発言した。
ドゥテルテ大統領が進める犯罪撲滅作戦をめぐっては、警察などから5000人以上が殺されるなどしている。今週、アメリカの政府機関は人道に対する懸念を理由に、これまで行ってきたフィリピンの貧困対策への資金提供を当面、見送ることを表明した。ドゥテルテ大統領の発言はこの動きに反発したものとみられる。
一方、15日に公表された世論調査では、ドゥテルテ大統領の支持率は77%と依然、高い人気を保っている。ただオバマ大統領などへの暴言が外交面で悪い影響があると答えた人も51%にのぼり、約半数が懸念を示している。