ドゥテルテ大統領「殴ってやる」暴言を連発
犯罪容疑者を殺したなどと発言したフィリピンのドゥテルテ大統領に対し、国連の人権高等弁務官が捜査を求めたことにドゥテルテ大統領は演説で、「殴ってやる」などと暴言を連発し、反発した。
ドゥテルテ大統領は今月、大統領就任前に自ら犯罪容疑者を殺害したなどと発言し、国連の人権高等弁務官が20日、フィリピンの司法当局に対し捜査するよう求めていた。これに対しドゥテルテ大統領は22日の演説で、人権高等弁務官は「ばかげている」などとした上で、「フィリピンに来るなら殴ってやる」などと暴言を連発した。
また、ドゥテルテ大統領は、国連に「金を払っているから私はお前の雇用主だ。指図をするな」などとも述べ、激しく反発している。
ドゥテルテ大統領は、これまでにも自身が進める薬物犯罪撲滅作戦をめぐり、国連の機関からの非難を受け国連からの脱退を示唆するなど強気な発言を繰り返している。