容疑者、監視対象も逮捕逃れる ドイツテロ
60人が死傷したドイツ・ベルリンのテロで、公開手配されているチュニジア人の男はドイツで警察の監視対象になりながら逮捕を逃れていたことが分かった。
事件の瞬間を撮影した新たな映像では、トラックが画面左から中央に向かって突っ込んできてその後、しばらくすると人々が逃げてくる様子が映っている。
ロイター通信によると、公開手配されているアニス・アムリ容疑者は、ドイツで過激派組織「イスラム国」と関連するグループと接触した他、インターネット上に自爆テロを行うと書き込みをしていた。警察はアムリ容疑者を監視対象にしていたものの、証拠をつかみきれず逮捕できなかったという。
こうした中、アムリ容疑者の兄弟がインタビューに応じた。
アムリ容疑者の兄弟「彼(容疑者)はチュニジアを出るときは普通だった。酒も飲むし礼拝にも行かない、信仰心はなかった」
しかし、この兄弟は、その後アムリ容疑者が、渡航先のイタリアで服役している最中に過激思想に染まった可能性があると話している。