ドイツのベルリンで起きたテロで、捜査当局は過激派組織「イスラム国」の関係者と関わりがあったとみられるチュニジア人の男を公開手配した。

　テロに関与した疑いで公開手配されたのはチュニジア国籍のアニス・アムリ容疑者（２４）。アムリ容疑者は過激派組織「イスラム国」の関係者とも関わりがあったという。

　地元メディアによると、事件現場となったクリスマスマーケットに突っ込んだトラックの車内から、アムリ容疑者の身分証明書が見つかった。当局は犯人につながる情報に対しては最高で１０万ユーロ、およそ１２００万円の懸賞金を支払うとしている。

　一方、事件を受けて、極右政党「ドイツのための選択肢」は、犠牲者の追悼とメルケル首相の辞任を目的に集会を開いた。

　集会参加者「ドイツは移民の受け入れを直ちにやめて、それぞれの国に送り返すべきだ。そして、それぞれの国に援助すればいいんだ」

　来年９月の総選挙では、メルケル首相の難民や移民を積極的に受け入れる政策が争点となる見込みで、今回のテロが影響を及ぼす可能性もある。