アメリカのトランプ次期大統領が有罪評決を受けた不倫の口止め料をめぐる裁判で、担当判事は16日、免責特権を理由に有罪評決の破棄を求めるトランプ氏側の申し立てを却下しました。

トランプ氏が有罪評決を受けた不倫の口止め料をめぐる裁判で、トランプ氏側は、連邦最高裁が今年7月に大統領在任中の公務は免責特権が適用され、刑事責任を問われないという判断を示したことを受け、有罪評決の破棄を求めていました。

これについて、担当判事は16日付の書簡で、大統領としての公務とは関係がないもので、免責特権は適用されないとの判断を下しました。ただ、トランプ氏側は、大統領選での勝利を受けて裁判を棄却するよう申し立てていて、今回は、この点についての判断は下されていません。

裁判をめぐっては、検察側が有罪評決の維持を求めていますが、量刑の言い渡しは無期限に延期されています。