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トランプ大統領 TPP離脱に署名

2017年1月24日 3:07

 アメリカのトランプ大統領は23日、TPP(=環太平洋経済連携協定)から離脱する大統領令に署名した。これによりTPPの発効は困難になった。

 トランプ大統領は23日、アメリカの雇用が奪われるとかねて批判してきたTPPからの離脱に関する大統領令に署名した。

 トランプ大統領「アメリカの労働者にとって素晴らしいことだ」

 TPPをめぐっては去年2月に12の国が署名し、日本など各国で国内の承認手続きが進められてきた。しかし、TPPは経済規模の最も大きなアメリカが参加しないと発効できない仕組みになっていて、今回の離脱で発効は困難になった。

 トランプ政権は今後、日本を含め、TPPに参加する11の国とそれぞれ個別に2国間の貿易交渉を始める見通し。

 交渉には、ロス次期商務長官、新設された国家通商会議のトップ・ナバロ氏、通商代表部の次期代表ライトハイザー氏があたるとみられる。

 トランプ大統領は、就任式当日にTPPからの離脱を表明し、早速に実行に移した形だが、世界経済に大きな影響が出ることは必至だ。