イスラエルが譲歩か“人質解放”交渉 ハマス側対応は
イスラエルとイスラム組織ハマスによる戦闘の休止と人質解放をめぐる交渉について、アメリカのブリンケン国務長官はイスラエルが寛大な提案を行っていると強調し、ハマスに受け入れるよう求めました。
交渉は、イスラエル側がこれまで拒否していた恒久的な停戦についても議論する姿勢を示したことなどをうけ、ハマス側の対応が焦点となっています。
イスラエルは解放を要求していた人質の数を、40人から33人に減らしパレスチナ人の囚人を900人余り釈放する案を示すなど、条件面でも譲歩していると報じられています。
第一段階では人質解放のひきかえに40日間、戦闘を休止し、第二段階で、恒久的な停戦を協議することが提案されているということです。
中東を歴訪中のブリンケン国務長官は29日、「ハマスが正しい決断を下すことを期待する」と、提案を受け入れるよう求めました。
ブリンケン国務長官
「イスラエルによる非常に、非常に寛大な提案がハマスに提示されている。この時点で停戦の前に立ちはだかっている唯一の存在はハマスだ」
ロイター通信は、ハマス側の代表団が、協議が行われていたエジプトのカイロを離れ、指導部と協議のうえで、2日以内に返答する見込みだと報じています。