トランプ大統領の別荘で夕食会始まる
アメリカを訪問している安倍首相はトランプ大統領と大統領就任後、初めて会談し、日米の経済関係を強化していく方針で一致した。ワシントンから田口舞記者が伝える。
トランプ大統領の別荘があるアメリカ・フロリダ州への移動も、両首脳はともにヘリコプターに乗り込むなど異例の蜜月(みつげつ)ぶりをアピールした。首脳会談や会見で、トランプ大統領は貿易や為替をめぐる日本批判はせず、日米の経済関係を強化する方針を示した。
トランプ大統領「経済問題に関しては貿易関係を追求し、自由で公正で双方を潤す関係を求めていきたいと思う」
また、日米同盟を強化していく方針でも一致し、沖縄の尖閣諸島がアメリカによる防衛義務の範囲内であることを確認、安全保障分野でも一定の成果を得たかたち。
一方で、気になるのが中国への対応だ。トランプ大統領は首脳会談に先立ち行われた習近平国家主席との電話会談について、次のように述べた。
トランプ大統領「(習主席との電話会談は)非常にあたたかいものだった。今、中国と良い関係を築く過程にあり、それは日本の利益にもなるだろう」
中国に厳しい姿勢を示してきたトランプ政権だが、この電話会談はトランプ政権の中にある、日本と話す前に中国と話すべきだという意見を尊重したものとみられる。日本との同盟関係の強化が中国を封じ込めるものではないとのメッセージを示したとの見方もある。
先ほどからトランプ大統領の別荘で大統領主催の夕食会が行われ、両首脳は笑顔を見せている。