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北朝鮮代表団がマレーシア到着 直接交渉か

2017年2月28日 21:29

 北朝鮮の金正男氏が殺害された事件で、28日、北朝鮮政府の代表団がマレーシアに到着し、遺体の引き渡しなどを巡りマレーシア政府と話し合う方針であることが分かった。

 北朝鮮大使館では、28日昼ごろに、多くの車が到着した。北朝鮮政府の代表団だとみられる。その後、北朝鮮側がマレーシア政府と交渉すると表明した。

 北朝鮮・国連代表部関係者「きょうクアラルンプールに北朝鮮の高官の代表団が到着した。目的は人道問題を解決するためだ」

 取材に応じたのは、北朝鮮の国連代表部の関係者。北朝鮮の高官らは、マレーシア政府と協議を行い、遺体の引き渡しや、逮捕されている北朝鮮国籍のリ・ジョンチョル容疑者の釈放などについて要求するという。遺体を巡ってマレーシア当局は、遺体のDNA鑑定を行い、身元の特定を進める方針で、これまで家族にDNAの提供を呼びかけていたが、身元特定には至っていない。

 北朝鮮側はマレーシアとの事件を巡り、緊張している両国関係についても議論するとしている。

 検察は逮捕されたフォン容疑者とシティ アイシャ容疑者を3月1日に起訴する方針を固めている。リ・ジョンチョル容疑者については最終的な調整を行っていて近く起訴される見通しだが、それを前に本国が直接、交渉に乗り出した形。今後、遺体の引き渡しを巡っても厳しい交渉が行われる可能性がある。