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大使に国外追放通告も…北朝鮮側“余裕”か

2017年3月6日 12:40

 北朝鮮の金正男氏が殺害された事件を受け、マレーシア政府から国外追放を通告された北朝鮮のカン・チョル大使は日本時間6日午後7時に退去期限を迎える。

 退去期限は迫っているが、カン大使がいるとみられる北朝鮮大使館に目立った動きは見られず、北朝鮮側は余裕を見せつけているようにも見える。

 カン大使は正男氏殺害事件についてマレーシア側の捜査手法などを繰り返し非難し、4日、マレーシア政府から「ペルソナ・ノン・グラータ」=“好ましからざる人物”として国外追放を通告された。マレーシアの設定する退去期限が迫っているが、5日、北朝鮮政府の代表団が談笑しながら買い物をする様子が見られたほか、大使館の中では関係者がビリヤードに興じる姿も確認できた。

 今回の事件を受け両国の関係は急速に冷え込み、マレーシアは大使の国外追放という厳しい措置に出た形だが、北朝鮮側はこれまでに反応しておらず、むしろ余裕を見せているようにも見える。しかし、カン大使が期限までに出国しなかった場合、マレーシアとしてはさらに厳しい措置を取らざるを得ず、国交断絶に踏み切る可能性もある。

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