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“国外追放”北朝鮮大使 北京に到着

2017年3月7日 7:08

 北朝鮮の金正男氏が殺害された事件を巡って、マレーシア政府から国外追放を通告された北朝鮮のカン・チョル大使が7日未明、北朝鮮への経由地、中国・北京に到着した。

 マレーシアを出国するため6日にマレーシア・クアラルンプールの空港に現れたカン・チョル大使は、多くの報道陣に囲まれながら改めてマレーシア側を強く非難した。

 カン・チョル大使「(マレーシア政府への批判は)無実の北朝鮮国民を逮捕し捜査したことに対する、当然の意思表示だ。マレーシア政府が40年余りの親善関係の歴史にもかかわらず、それを害する極端な措置をとったことを遺憾に思う」

 カン大使は、このように述べ、殺害事件を巡りマレーシア側が北朝鮮側の立ち会いや協議なしに正男氏の遺体の解剖したことなどを改めて非難した。

 このあと、北京行きの旅客機に搭乗したカン大使は、機内でも表情を崩すことはなかった。そして、日本時間の7日未明、北京に到着した。空港では報道陣の呼びかけにこたえることなく迎えの車にのりこんで、北京の北朝鮮大使館に入った。

 カン大使は、7日午後にも北朝鮮にむかうとみられる。