北カン・チョル大使「極端な措置に遺憾」
北朝鮮の金正男氏が殺害された事件を受け、マレーシア政府から国外追放を通告された北朝鮮のカン・チョル大使が平壌に戻るため、マレーシアの空港に到着した。まもなく出国する見通し。
カン・チョル大使は空港に車で到着した。警察が護衛するような形で大使が車から降りると、多くの報道陣が取り囲み騒然とした雰囲気となった。カメラの前で大使は、改めてマレーシア側を強く非難した。
「(マレーシア政府への批判は)無実の北朝鮮国民を逮捕し捜査したことに対する当然の意思表示だ。マレーシア政府が40年余りの親善関係の歴史にもかかわらず、それを害する極端な措置をとったことを遺憾に思う」-カン・チョル大使は、このように述べ、殺害事件をめぐりマレーシア側が北朝鮮側の立ち会いや協議なしに正男氏の遺体の解剖したことなどを改めて非難した。
この後、日本時間6日午後7時半頃、出発する北京行きの飛行機でマレーシアを出国するとみられている。