×

北ミサイル 飛距離と高度は大幅減

2017年4月5日 12:33

 北朝鮮が5日朝に弾道ミサイルを発射した。開発中の新型ミサイルの発射実験とみられている。

 北朝鮮は今年2月に新型の中距離弾道ミサイルを発射したが、その発射実験を5日朝に再び行ったとみられる。韓国軍によると北朝鮮は日本時間午前6時42分ごろ、東部の咸鏡南道・新浦から弾道ミサイルを1発発射した。日本海に向けてほぼ垂直に打ち上げられ、飛距離は60キロメートルあまりという。

 ミサイルは北朝鮮が今年2月に初めて発射実験を行った新型の中距離弾道ミサイル「北極星2型」で地上から発射されたとみられる。北極星2型は2月には飛距離が500キロ以上だったが今回は60キロあまりと飛距離が大幅に短くなっていて、到達した最高高度も大幅に低くなっている。

 韓国軍関係者は「飛距離をもとに失敗したかどうかは判断できず、技術の進展があったかについては綿密な分析が必要」とした。また発射の意図については「ミサイル技術の能力を点検する狙いがある。また米中首脳会談の直前のタイミングを狙った」と分析している。

 アメリカで6日から行われる米中首脳会談で、トランプ大統領が北朝鮮の核・ミサイル問題を取り上げるとしていることをけん制する狙いがあるとみられる。