ロシア「侵略行為」安保理会合で米国を非難
アメリカがシリア・アサド政権軍の基地を攻撃したことを受け、国連の安全保障理事会は7日、緊急会合を開いた。会合では、シリアの後ろ盾となるロシアが「アメリカによる侵略行為」と述べるなど、激しく非難した。
シリアでの化学兵器による攻撃は誰が行ったのか。それを調べようと、安保理が協議している最中に、アメリカの攻撃は行われた。そのため一部の国からは抗議の声も出た。
アメリカ軍が7日、シリアの空軍基地を巡航ミサイル59発で攻撃したことを受け、安保理の緊急会合が行われた。会合ではロシアが攻撃を「国際法に違反している。侵略行為だ」として非難した。
ロシア・サフロンコフ次席大使「アメリカの不当な行いを強く非難する」
一方、アメリカは「アサド政権は繰り返し化学兵器を使用した」と述べた上で、軍事行動も含めたさらなる行動を取る可能性があると警告した。
アメリカ・ヘイリー国連大使「何かを言うだけではなく、行動を起こす時だ。我々にはさらなる準備がある」
アメリカは結局、アサド政権による化学兵器使用の明確な証拠は示さなかった。米露の対立はさらに混迷の度合いを増している。