侵攻1年 出口は見えず… “張本人”プーチン大統領は「核兵器の強化に一層力を」
ウクライナへの軍事侵攻から24日で1年。ウクライナの人々は出口の見えない生活を強いられ続けています。侵攻を始めた“張本人”のプーチン大統領は侵攻を止めないどころか、23日には「核戦力」の強化を表明しました。
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22日、ウクライナの首都・キーウ市内の中心部で取材をしていると突然、空襲警報が鳴り始めました。警報音は毎日のように聞こえてきます。
「独立広場」には破壊された戦車が並んでいます。この場所に最初の“爆発音”が響きわたってから、24日で1年となります。
ウクライナ市民
「恐怖です 」
「心がとても痛みます。24日は涙が止まらないでしょう」
私たちは、10か月ほど前に大規模な攻撃を受けたキーウ近郊のボロジャンカに向かいました。真っ二つになった集合住宅もあり、崩壊した建物の下で何人もの市民が犠牲になりました。そこは今、解体されて更地になっていました。
ウクライナの人々は、出口の見えない生活を強いられています。
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一方、侵攻を始めた“張本人”のプーチン大統領は「祖国防衛者の日」の23日、戦死した兵士らに敬意を表しました。さらに、ビデオメッセージを公開し、「核兵器の強化にも一層力を入れていく」とさらなる核戦力の強化を表明しました。
一方、アメリカ・ニューヨークの国連本部では22日、“緊急特別会合”が開かれました。
ウクライナ クレバ外相
「今こそ、国連憲章を支持することを言葉と行動で示すときです」
会合では侵攻1年にあわせ、24日にロシア軍の即時撤退などを求める決議案の採択を目指します。
(2月23日放送『news zero』より)