英仏独 IAEA理事会にイラン非難決議案を提出
イギリス、フランス、ドイツは、イランのIAEA=国際原子力機関の調査への協力が不十分だとして、20日から開かれているIAEAの理事会に非難決議案を提出しました。
イランの核開発をめぐっては、IAEAのグロッシ事務局長が先週、イランを訪問してペゼシュキアン大統領と初会談しました。イラン側は、IAEAの要請に従い高濃縮ウランの製造を停止し、貯蔵量を増やさないことに応じるなど、前向きな姿勢を示していました。
こうした中、イギリス、フランス、ドイツは、未申告のイランの施設でウランが発見されたことなどについて、イラン側の協力が不十分だとして、IAEAの理事会に非難決議案を提出しました。
グロッシ事務局長は会見で、イラン訪問で実質的な進展があったと強調したものの、理事会では、21日にも非難決議案の採決が行われる見通しです。
イラン側はすでに対抗措置を示唆していて、高濃縮ウランの製造停止を解除するなど態度を硬化させる懸念が出ています。