パレスチナ自治区のガザ地区とエジプトの境界にあるラファ検問所が21日開通し支援物資を積んだトラックが、ガザ地区側へ入りました。

ガザ地区での人道危機が深刻化する中、21日、エジプトとの境界にあるラファ検問所が開通し、支援物資を積んだトラック20台がガザ地区側に入りました。

ガザ地区に支援物資が入るのは、イスラム組織「ハマス」とイスラエル軍の大規模な衝突以降、初めてです。

エジプトのNGO関係者は、「トラック20台では支援物資は到底足りない」として、ラファ検問所のエジプト側で待機する100台以上の支援物資を積んだトラックが「ガザ地区に出発できることを願う」と話しました。

しかし、イスラエル軍は、ガザ地区への攻撃を続けていて、「ハマス」側は21日もガザ地区中部の街が空爆を受け、少なくとも13人が死亡したと発表しています。

今後も継続的に支援物資がガザ地区へ届けられるかは分かっておらず、国連のグテーレス事務総長は、「人道的な大惨事が現在も続いている」として、支援の継続を訴えています。