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「我々が目撃しているのは戦争犯罪だ」 イスラエル、パレスチナ双方の死者計1000人以上

2023年10月9日 7:44

中東パレスチナ自治区のガザ地区を実効支配するイスラム原理主義組織「ハマス」からの攻撃をめぐり、イスラエル軍は8日も報復の空爆を行っていて、双方の死者は1000人以上に上っています。

パレスチナ自治区のガザ地区を実効支配するイスラム原理主義組織ハマスが7日、イスラエル側に激しい攻撃を開始し、8日も攻撃が続いています。

イスラエル政府の発表によりますと、これまでに600人以上が死亡、2000人以上がケガをしたほか、100人以上の兵士や市民が連れ去られたということです。

西部の都市、テルアビブ近郊に住む日本人が取材に応じ、現地の状況について語りました。

イスラエル在住16年、アブナットさん「(7日は)そのままベッドを運んで一晩、シェルターの中で寝ていました。戦争の真っただ中にいるなというのが正直なところ」

一方、イスラエル軍は報復として、8日もガザ地区のハマス側の拠点などを空爆しました。パレスチナ側の保健当局は、ガザ地区で少なくとも413人が死亡し、およそ2300人がケガをしたと発表していて、双方の死者数は、1000人以上に上っています。

こうした中、アメリカのバイデン大統領は8日、イスラエル側に追加の軍事支援が、すでに向かっていることを伝えました。弾薬など最初の支援が数日中に到着する予定です。

また、空母をイスラエル近海に移動させ、戦闘機部隊も増強するとしています。

一方、イランのライシ大統領は、パレスチナ側を支持する声明を出すなど、イスラエルとパレスチナをめぐり、各国の対立が激化する懸念も出ています。

こうした中、国連の安全保障理事会では8日、非公開の緊急会合が開かれました。

イスラエルのギラド・エルダン国連大使「我々が目撃しているのは戦争犯罪だ。民間人を虐殺し、人質を虐待し、赤ん坊を母親から奪っていく、露骨で野蛮な戦争犯罪である」

会合に先立ち、イスラエルの国連大使は、このように述べた上で「ハマスは大量虐殺を行うテロ組織だ」と強く非難しました。