イスラエル、パレスチナ双方の死者計900人以上 「ハマス」からの攻撃に報復の空爆
中東パレスチナ自治区のガザ地区を実効支配するイスラム原理主義組織「ハマス」からの攻撃をめぐり、イスラエル軍は8日も、報復の空爆を行っています。双方の死者は、900人以上にのぼっています。
パレスチナ自治区のガザ地区を実効支配するイスラム原理主義組織ハマスが7日、イスラエルに向けてロケット弾を発射し、戦闘員をイスラエル側に侵入させて激しい攻撃を開始しました。
イスラエル政府の発表によりますと、8日もイスラエル南部などに攻撃があり、これまでに600人以上が死亡、2000人以上がケガをしたほか、100人以上の兵士や市民が連れ去られたということです。
イスラエル軍は、報復の攻撃を続けていて、8日もガザ地区のハマス側の拠点などを空爆しました。また地上でも、侵入したハマス側の武装集団との戦闘が続いています。
パレスチナ側の保健当局は8日、ガザ地区で少なくとも370人が死亡し、およそ2200人がケガをしたと発表していて、双方の死者数は、900人以上にのぼっています。
イスラエル側はイギリスやドイツなどの首相と電話会談し、支持を取り付けていますが、イランのライシ大統領は「パレスチナの正当な防衛を支持する」と声明を出すなど、イスラエルとパレスチナをめぐり、各国の対立が激化する懸念も出ています。