G20サミット開幕 ゼレンスキー大統領がビデオ演説「ロシアの破壊的な戦争を止めなければならない」
G20(=主要20か国・地域首脳会議)がインドネシアのバリ島で15日開幕し、ウクライナのゼレンスキー大統領がビデオ演説を行いました。
ロシアへの対応をめぐりG20内でも分断が深まる中、G20恒例の首脳らの写真撮影が設定されない波乱の展開となっています。
今回のサミットでは、ロシアのウクライナ侵攻以来、主要な先進国・新興国の首脳が初めて一堂に会しました。
食料・エネルギー安全保障をめぐる最初のセッションでは、ウクライナのゼレンスキー大統領もオンラインで演説しました。
ウクライナ・ゼレンスキー大統領「今こそロシアの破壊的な戦争を止めなければならないし、止めることができると確信している」
ゼレンスキー大統領はまた各国に対し、「ロシアの核の脅しをやめさせるためあらゆる力を使ってほしい」と呼びかけました。
一方、ロシア・メディアによりますとラブロフ外相と中国の王毅外相が会談し中国側は、ロシア排除の動きに反対するとの考えを伝えたということです。
ロイター通信は、首脳宣言の草案に「ほとんどの国がウクライナ戦争を強く非難したが、ほかの意見もあると記載されている」と報じるなど参加国の間で意見の隔たりがあるとみられます。
食料・エネルギー価格の高騰への対応をめぐって各国がどこまで結束したメッセージを打ち出せるのか依然、不透明な状況です。