北朝鮮が「少なくとも3000人の兵士をロシア東部に移動」アメリカ
北朝鮮がロシアのウクライナ侵攻を支援するとの見方が強まる中、アメリカのホワイトハウスは23日、北朝鮮が「少なくとも3000人の兵士をロシア東部に移動させた」との見方を示しました。
ホワイトハウスのカービー補佐官は23日の会見で、「10月の初旬から中旬にかけて、北朝鮮は少なくとも3000人の兵士をロシア東部に移動させたと推定している」と述べました。北朝鮮の兵士はロシアのウラジオストクに船で移動し、ロシア東部の複数の訓練場で訓練を受けていると明らかにしました。カービー氏は「訓練後にウクライナ軍との戦闘に参加する可能性は確実にある」と述べ強い懸念を示しました。
こうした中、ロシアの独立系メディアが新たな北朝鮮兵の映像を公開しました。極東のセルゲエフカで撮影されたとしています。
韓国の情報機関「国家情報院」は北朝鮮がすでに兵士3000人ほどをロシアに移動させことし12月頃には1万人あまりを派兵するとの分析を示しました。ロシア軍がハングルの通訳を大規模に探す動きや北朝鮮軍に対して無人機などを含めた装備の使い方を教育している動向が確認されているということです。
さらに、ロシア側は「北朝鮮軍は体力や士気では優れているが、現代戦への理解が不足している」と評価し、戦場に投入された場合、多くの死者が出るとの見方があると明らかにしています。