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米・小売り大手「シアーズHD」が経営破綻

2018年10月16日 6:48

創業130年を超えるアメリカの小売り大手「シアーズ・ホールディングス」が15日、経営破綻した。「アマゾン」などネット通販との競争で業績が悪化していた。

発表によると、「シアーズ・ホールディングス」は15日、日本の民事再生法に相当する連邦破産法11条の適用を裁判所に申請し、経営破綻した。

シアーズ・ホールディングスは創業130年を超えるアメリカの代表的な企業で、百貨店の「シアーズ」とディスカウントストア「Kマート」の合わせて800店舗あまりを全米で運営している。

近年は、「アマゾン」などネット通販の急成長に伴い、競争が激化したことで顧客離れが進み、業績が悪化。昨年度まで7年連続で最終赤字を計上していて、負債総額は約113億ドル、日本円で1兆2500億円あまりにのぼる。

シアーズは最高経営責任者の辞任とともに年内に不採算店舗188店を閉鎖するとしているが、裁判所の管理下で支援先を探し、事業継続を目指すという。

アメリカでは、ネット通販の広がりで実店舗を展開する企業が苦戦していて、おもちゃ販売大手の「トイザラス」は今年、アメリカ事業の清算に追い込まれていた。