×

ASEAN首脳会議“南シナ海問題”に懸念

2018年11月13日 6:03

ASEAN(=東南アジア諸国連合)関連首脳会議が、13日から開かれる。議長声明案では、南シナ海で中国が進める軍事拠点化について懸念が示されている。

ASEANの一連の首脳会議は、13日から3日間の日程でシンガポールで開かれる。

会議では南シナ海問題が主要テーマとなるが、ASEAN外交筋によると、開幕前の議長声明案には中国が進める軍事拠点化について、「懸念が示されたことに留意する」という文言が盛り込まれている。

中国に対し融和姿勢に転じたフィリピンが議長国を務めた去年の首脳会議では、「懸念」の文言は削られたが、今年から復活した形。

一方、声明案では、南シナ海での紛争を防ぐためASEANと中国が策定を目指す「行動規範」については、交渉が進展していると評価している。

このほか一連の会議では、北朝鮮の非核化に向けた議論が進められるほか、ミャンマーの少数派のイスラム教徒ロヒンギャの迫害問題についても話し合われる予定。