トランプ氏に有罪評決 大統領選への影響は
大統領選挙に与える影響についてワシントン支局から中継です。日本では有罪判決が出たら、政治家にとっては大打撃となりますが、アメリカでは裁判の結果に関係なく投票先を決めている人が多く、選挙の流れを変えるほどの影響は出ないとみられます。
ただ、トランプ氏の支持者のうち6%が、“有罪判決が出れば投票する可能性が低くなる”と回答している世論調査もあります。
大統領選は接戦が予想されていて、勝敗を決める7つの激戦州ではこのわずか6%が勝敗に影響を与える可能性があり、今回の有罪評決はトランプ氏にとっては不利に働くと言えます。
――今後選挙に向けて、トランプ氏はどう動くのでしょうか?
トランプ氏は上訴するとともに、他の刑事裁判は大統領選後に先送りする戦略です。
議事堂占拠事件をめぐる裁判など3つの刑事裁判は初公判の期日も決まっておらず、大統領選までに評決が出ないとみられています。
ただ、今回の裁判で上訴すれば裁判に時間がとられ、費用もかかり選挙活動が制約されることになります。量刑が言い渡される7月11日はトランプ氏が正式に大統領候補に指名される党大会の4日前です。トランプ陣営は懸念を深めているとみられます。