米大統領選 トランプ前大統領とハリス副大統領の主張が対立 テレビ討論会の開催が不透明な状況
11月のアメリカ大統領選挙のテレビ討論会をめぐりトランプ前大統領とハリス副大統領の主張が対立し、開催が実現するか不透明な状況となっています。
大統領選のテレビ討論会をめぐって、トランプ前大統領は選挙戦から撤退したバイデン大統領との間で9月10日にABCテレビ主催で開催することで合意していました。
しかしトランプ氏は2日、SNSでハリス氏との討論会を「来月4日にFOXニュースで開催することで合意した」と表明しました。すでに合意していた9月10日の討論会はバイデン氏との対決が前提だったなどとして、「中止になった」と一方的に主張しました。FOXニュースはトランプ氏寄りの報道で知られていて、討論会を優位に進めたい狙いがあるとみられます。
一方のハリス氏は3日、SNSで「私は9月10日に出るつもりだ。彼に会えることを願う」と投稿し、従来の合意に沿って討論会を行うよう求めました。また、トランプ氏がバイデン氏に対し「いつでもどこでも」討論会に応じると豪語していたことを引き合いに「『いつでも、どこでも』が『特定の時間、特定の場所』になったのは面白い」と皮肉まじりに反応しました。
ハリス氏の陣営は声明で「トランプはおじけづき、FOXニュースに助けを求めている」「彼は駆け引きをやめて、すでに約束した9月10日の討論会に出席する必要がある」と挑発しています。