英金融街の市長“合意なき離脱避けるべき”
イギリス・ロンドンにある金融街「シティ」の市長が8日、NNNのインタビューに応じ、EU(=ヨーロッパ連合)からの「合意なき離脱」は避けるべきだと強調した。
イギリスのEU離脱が決まって以降、ロンドンの金融街「シティ」では、国外に移転する金融機関が相次いでいる。こうした中、「シティ」のピーター・エストリン市長は、これまでに5000人から1万人の雇用がアイルランドのダブリンやルクセンブルクに流出したとみていることを明らかにした。
その上で、シティの金融機関は何の取り決めもなされない「合意なき離脱」に備えた計画は立てているとしながらも、必要なのは合意だと強調した。
金融街シティ/ピーター・エストリン市長「合意なき離脱で得する人は誰もいない。可能な限り早く合意に達する必要がある」
しかし、EUは7日、離脱協定案の修正に応じない姿勢を改めて示していて、離脱まで50日を切る中、イギリスとEUが歩み寄る気配は見えていない。