“ファーウェイ締め出し”中国は強く反発
アメリカが、中国の通信機器大手・ファーウェイを市場から締め出すよう規制を強化したことについて、中国政府は16日、強く反発し、両国の対立は激しさを増している。
アメリカのトランプ大統領は15日、ファーウェイの排除を念頭に置いた大統領令に署名し、アメリカ商務省も安全保障上の懸念がある外国企業のリストに追加した。
これに対し、中国外務省は強く反発し、対抗措置も辞さない構えを示した。
中国外務省報道官「中国企業への一方的な制裁に、断固として反対する。さらに必要な措置を取り、中国企業の権利と利益を守る」
一方、報道官は、去年12月に拘束していたカナダ人2人をスパイ容疑で正式に逮捕したと発表した。2人が拘束されたのは、アメリカの要請でカナダ当局がファーウェイの副会長を逮捕した直後で、中国政府が報復したとの見方もある。
米中の対立が深まる中、貿易摩擦をめぐっては15日、アメリカのムニューシン財務長官が、近く北京を訪れ交渉を再開する考えを示したが、中国商務省は16日の会見で「把握していない」と述べるにとどめた。