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ネタニヤフ首相、ラファでの軍事作戦進める構え強調

2024年5月8日 5:39

イスラエルのネタニヤフ首相は7日、「軍事的圧力は人質の解放にとって不可欠だ」などと述べ、パレスチナ自治区ガザ地区南部のラファでの軍事作戦を進める構えを強調しました。

ネタニヤフ首相は、7日の声明で、「ラファでの軍事作戦は人質の解放とハマスの排除という目的を果たすためのものだ」とした上で、「軍事的圧力は人質の解放にとって不可欠だ」と述べ、ラファでの軍事作戦を進める構えを強調しました。

また、ガラント国防相もラファを訪問した上で、「人質を取り戻すためなら妥協もいとわないが、その選択肢がなくなれば、我々は作戦を深化させる」と述べてけん制しました。

一方、ハマス側は、交渉の調整のため、仲介国エジプトに改めて代表団を派遣したと明らかにしました。

ただ、ハマス側は、「ラファでの軍事作戦が続けば交渉での合意はない」と反発していて、戦闘の休止をめぐる交渉は不透明さを増しています。

国連・グテーレス事務総長
「ラファへの攻撃は人類にとって大惨事となる」「両当事者が政治的な勇気を示し、合意への努力を惜しまないよう重ねて訴える」

こうした中、国連の事務総長は7日、イスラエルをけん制した上で、戦闘休止案に合意するよう呼びかけました。