ネタニヤフ首相 ガザ地区南部ラファ地上侵攻の必要性を強調
イスラエルのネタニヤフ首相は8日、パレスチナ自治区ガザ地区南部のラファへの地上侵攻について「日にちは決まっている」と述べ、侵攻にこだわる考えを強調しました。
イスラエル軍は7日「今後の任務に備えるため」として、ガザ地区南部のハンユニスから部隊の大部分を撤収させました。
避難していた住民の中には、がれきと化した街に戻り自宅周辺を捜索する動きも出ています。戦闘で機能停止に追い込まれた病院では攻撃の跡が残り、内部も荒らされていました。
こうした中、イスラエルのネタニヤフ首相は8日、勝利にはラファへの地上侵攻が必要だとして、「それは必ず起きる。日にちは決まっている」と発言しました。
ラファには100万人以上が避難していて、市民の被害が拡大することが強く懸念されています。
イスラエルとイスラム組織「ハマス」の停戦と人質解放をめぐる交渉については、ハマス側がイスラエル側の提案を「我々の要求に応じていない」と批判するなど先行きが再び不透明になっています。