アメリカ大統領選挙に向けた野党・共和党の候補者選びは15の州が集中するスーパーチューズデーの開票が進んでいます。ワシントンから中継です。

トランプ前大統領がヘイリー元国連大使にすべての州で勝利し指名獲得を確実にする勢いです。

まだ投票が締め切られていない州もありますが、NBCは、きょう投票が行われた、こちらの15の州の内、これまでに10の州でトランプ氏の勝利が確実となったと報じています。

また、アメリカ連邦議会襲撃事件への関与をめぐり、一時は「立候補資格」がないと判断され、選挙前日に連邦最高裁判所によってその判断が覆っていたコロラド州でも、トランプ氏の勝利が確実となりました。

トランプ氏はきょうは朝からゴルフをするなど余裕をみせていて、まもなくフロリダ州にある自宅で支持者を前に演説を行う予定です。

ーートランプ氏はなぜ強かったのでしょうか。

岩盤支持層と言われる熱狂的な支持者に支えられ、初戦から他の候補を圧倒しました。4つの刑事事件で起訴されましたが「バイデン政権の政治的迫害だ」と訴えることでむしろ党内の支持を伸ばすこと成功しました。

一方のヘイリー氏は選挙戦から撤退するかどうか、その発言に注目が集まっています。

ーー今回の結果を受け大統領選はバイデン氏とトランプの対決になるのでしょうか。

はい4年前と同じ2人の対決になることがほぼ確実です。世論調査の支持率の平均ではトランプ氏がバイデン氏をリードしています。

ただ、このままトランプ氏が勝つのかというとそこはまだ分かりません。これから8か月刑事裁判で有罪判決が出れば、無党派層の支持が離れバイデン氏に有利になると指摘されています。