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勢いづく「もしトラ」――“仕返しだ!”共感と団結のトランプ支持者 再選で世界と日本は? ウクライナ、円高…影響各所に

2024年2月27日 10:49
勢いづく「もしトラ」――“仕返しだ!”共感と団結のトランプ支持者 再選で世界と日本は? ウクライナ、円高…影響各所に

アメリカ大統領選の予備選で、5連勝を果たしたトランプ氏。サウスカロライナ州では元知事の対抗馬に大差をつけました。トランプ氏が再選となれば、国際社会と日本経済も無傷でいられそうにありません。トランプ氏の強さの背景と、各所への影響を考えます。

■敵陣でも圧勝して予備選5連勝に

有働由美子キャスター
「もしトランプ氏がまた大統領になったら…。これを『もしトラ』と言うそうですが、この『もしトラ』がますます勢いづいています」

「共和党の候補者選びでは、これまでネバダ州とアイオワ州、ニューハンプシャー州、バージン諸島でトランプ氏(77)が勝利してきましたが、今回サウスカロライナ州でも勝って予備選5連勝となりました」

「しかも、サウスカロライナ州では知事を6年務めたヘイリー元国連大使(52)が相手でした。得票率はトランプ氏が59.8%で、ヘイリー氏の39.5%を大きく引き離して勝利しました。なぜこれほど強いのでしょうか?」

■支持者のモチベーションが強い理由

小野高弘・日本テレビ解説委員
「仕返しするんだという、支持者のモチベーションが強いからです。トランプ氏は『4年前の大統領選、本当はバイデンじゃなくて自分が勝っていた』『バイデン陣営は不正をしした』『自分はその被害者だ』と訴え、11月の大統領選は仕返しの場であるとしています」

「このストーリーに共感する支持者が多くいます。トランプ氏は4つの事件で起訴され、91の罪に問われていますが、トランプ氏は『民主党や司法省が自分を政治的に迫害している』と言い、支持者も『これに仕返しだ』と団結しています」

■ウクライナ支援に消極的か…離脱も?

有働キャスター
「ある専門家は『もしトラが起きたら、いろいろなところでヤバいことになる』という言葉を使っていました。具体的にはどんなことが起きるのでしょうか?」

小野委員
「最も心配なのがウクライナです。トランプ氏はウクライナ支援には後ろ向きだとみられています。ウクライナ支援はアメリカとヨーロッパが軍事支援などを、日本も財政支援などを、結束して皆でやってきました」

「アメリカが抜けたらウクライナを守るのが難しくなります。そして今、世界は不安定ですが、一層不透明になるかもしれません」

■エコノミストに聞く…経済への影響は

小野委員
「経済への影響もあり得ます。野村総合研究所エコノミストの木内登英さんは『今これだけ円安と言っているが、逆に円高になる可能性がある』と指摘します。トランプ氏はアメリカ産業を守るためドル安を目指すのではないか、すると円高になるだろうとの見方です」

「円高になると、海外からモノが安く買えるようになります。しかし円高が急激だと日本の輸出企業の業績が悪化したり、株価が下がったりする可能性もあるといいます」

■政府関係者「あらゆる事態を想定」

小野委員
「日米外交筋は『トランプ氏の再選にも備える』、政府関係者は『あらゆる事態を想定しておく必要がある』と言っています」

有働キャスター
「もしトラになれば、予測不能なアメリカが再び訪れて、世界情勢が不安定な今(トランプ氏の在任)1 期目よりもリスクが大きくなるかもしれません」

「今から日本政府には、トランプ氏の大統領選再選にも備えてパイプ作りやシミュレーションなど、しっかり対策をしていただきたいです」

(2月26日『news zero』より)