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アメリカ大統領選まで1年 若者の支持広げるトランプ氏 治安悪化…バイデン氏“逆風”

2023年11月6日 18:45

アメリカ大統領選挙まであと1年。バイデン大統領とトランプ氏の再戦になるとの見方が強まる中、若い世代のトランプ支持が増えています。

   ◇◇◇

ニューヨークにあるビルの屋上で先月26日、多くのトランプ支持者らが集まり、ハロウィーンパーティーが行われていました。トランプ前大統領の仮装をした人や、トランプグッズを身につけた人も。ニューヨークの40歳以下の共和党員が集まる「青年部」のイベントです。

実はこの青年部では、8割の人がトランプ氏を支持しているというのです。

前回の大統領選挙の結果を不正に覆そうとした事件などで、今年すでに4回起訴されたトランプ氏。合計91件もの罪に問われ、別の民事訴訟も抱えていますが、それでも共和党の大統領候補争いではトップを独走しています。

トランプ氏
「ヤツらはもう2、3回、私を起訴するつもりだったようだが、私の世論調査の数字が急上昇したので、『これ以上やるな』と言われたんだ」

さらに30歳未満の若い世代の支持が伸び、再選を目指すバイデン大統領を上回っているのです。

30歳未満(18~29歳)の支持率 ※エマーソン大学(10月調査)
トランプ氏:45.0% バイデン氏:42.9%

前回の大統領選挙では、バイデン氏の勝利を支えたと指摘される若い世代の支持を、トランプ氏が逆に取り込みつつあるのです。

トランプ氏の支持者
「起訴こそが、今の制度が腐敗している理由だよ」

トランプ大統領の誕生から約7年。今の司法制度や政治制度のあり方を批判するトランプ氏の考え方が、若い世代にまで浸透していることがうかがえました。

さらに、長引くインフレなど現状の経済への不満も、若い世代のトランプ支持を後押ししているといいます。

ニューヨーク共和党青年部 ワックス代表
「若い世代にとってトランプは変革の担い手、つまり現状を打破する存在なんです」

トランプ氏は青年部にもたびたび、メッセージを寄せているといいます。

トランプ氏(動画より)
「NY青年部のワックス代表、彼は党を席巻した! 素晴らしい仕事だ、ありがとう」

   ◇◇◇

一方、現職のバイデン大統領は難しい局面が続いています。

中東情勢への対応に苦しむ中、最新の世論調査で支持率は37%と、自己最低に。(ギャラップ社10月調査)今月81歳を迎える高齢への不安も根強いままです。先月、NNNのカメラの前で階段につまずく場面もありました。

さらに、逆風になっているのが「治安」をめぐる問題です。

今回、バイデン氏が演説した町、フィラデルフィアでは今年9月、100人以上の若者が複数の店舗で略奪を行う事件が起きました。去年に比べ、店での窃盗や車の盗難が大幅に増えていて、全米でも同じような傾向がみられます。

住民の中には、自主的に夜の見回り活動を始める人たちも。警察官の数が十分ではないと感じています。

見回り活動の主催者
「犯罪や殺人が多すぎると感じる。(バイデン)政権が十分に取り組んでいるとは思えません。不満です。とても不満です」

さらに、治安悪化に拍車をかけているのが薬物問題です。

市内の通りに集まるホームレスの人々。その多くが薬物中毒者です。腕に力が入らず、歩くこともままならない状態の人や、注射針を耳に挟んでいる人も…。以前から薬物の取引が行われていたこのエリアは、ここ数年で状況がさらに悪化しているといいます。

支援団体の女性
「バイデンは何もしてくれない。政府にとっては、どうでもいいことなんでしょ」

こうした中、全米の世論調査では、5割近くが治安対策でトランプ氏がいる共和党の政策の方を支持すると答えています。

より良い犯罪対策を行えるのは? ※NBCの世論調査(9月)
共和党:46% 民主党:20%

年明けからは各州で、与野党の大統領候補を決める予備選挙が行われ「勝負の1年」が始まります。