米共和党予備選、トランプ氏がヘイリー氏の地元でも勝利 “唯一の対抗馬”ヘイリー氏は撤退せず
アメリカ大統領選挙に向けた野党・共和党の候補者選びで、トランプ前大統領がヘイリー元国連大使の地元、サウスカロライナ州で勝利しました。
トランプ氏「我々は11月5日もここで立ち上がる。ジョー・バイデンをとらえる。彼はアメリカを破壊している。『おまえはクビだ』と言う」
トランプ氏は24日、ヘイリー氏の地元、サウスカロライナ州でも勝利し、共和党の指名獲得に大きく前進しました。勝利演説ではヘイリー氏に一言も触れず、11月の大統領選に向け、バイデン大統領との対決姿勢を鮮明にしました。
トランプ氏は4つの事件で起訴されるなど、多くの裁判を抱えていることから、ヘイリー氏を早く撤退に追い込み、バイデン氏との対決に集中したい考えです。
ヘイリー氏「私はみんなのため、アメリカのために戦い続ける」
ヘイリー氏は「国民の多くがトランプ氏もバイデン大統領も支持していない」と強調し、選挙戦を続けることを宣言しました。背景には、トランプ氏が刑事裁判で有罪判決を受ける可能性もあり、不測の事態に備え、唯一の対抗馬としてできる限り選挙戦に踏みとどまる狙いがあります。
加えて、“反トランプ”の唯一の受け皿となったことで、1月だけで過去最高となる、およそ25億円の献金を集めていることから、資金力が続く限り、撤退はしないとみられています。