アメリカ・ニューヨークの連邦地裁は2日、収賄罪などに問われているニューヨーク市のアダムズ市長の起訴を棄却したと発表しました。

ニューヨーク市のエリック・アダムズ市長は去年9月、収賄や詐欺など5つの罪で起訴されていましたが、ニューヨークの連邦地裁は2日、アダムズ氏の全ての起訴を棄却したと発表しました。

アダムズ氏の起訴を巡っては今年2月、移民政策への協力を求めるトランプ政権が連邦検察に起訴の取り下げを要求するよう指示したことに幹部らが反発し、相次いで辞任する事態となりました。

裁判所は、トランプ政権による棄却の申し立てを認めたものの、政府が移民政策の推進を理由にアダムズ氏を今後再び告訴せず、訴訟を永久に取り下げるよう命じました。

棄却を受け、アダムズ氏は会見で「この訴訟は決して起こすべきではなかったし、私は何も間違っていない」と改めて主張しました。